城東4区の北東にある葛飾区・その2。人口は44万人強。鉄道の利便性については分がよくない。

 最初に、葛飾区の地理的な概要です。
面積は35平方キロメートル弱。城東4区のなかでは最も広い江戸川区の、約7割ほどの面積です。

 東側の区界となっている江戸川や、西側の境界を形成しており区内を貫通もしている中川、その支流の大場川、などが、隣接する区や市を分けへだてています。
他方で、足立区との境界と江戸川区との境界については複雑で、不規則にいり組んだ形をしています。

 葛飾区の人口は、2017年5月時点の推計で、約44万9千人。2015年の国勢調査における法定人口が約44万3千人ですので、人口は44万人強、と考えていいと思います。
ほぼ同数の県庁所在地を探してみますと、石川県の金沢市が約46万6千人で葛飾区よりも若干多く、長崎県長崎市が約42万人で葛飾区よりもやや少ない人口です。
同じ東京都内での比較ですと、約43万人の町田市よりもやや多い、といった状況です。
他の関東地方の6県内でほぼ同数の自治体は見あたりません。

 葛飾区が城東エリア内のほかの区と異なる事情を挙げるとするならば、鉄道の利便性について他の3区よりも若干ながら分がよくない環境にあることでしょうか。
区内の駅を通る電車は、京成線と北総線、JRの常磐線と総武線です。地下鉄は走っていません。
直通運転先(京成線と北総線が都営浅草線に、JRの常磐線が千代田線に、それぞれ乗り入れています。)はともかく、23区内で地下鉄がないのは世田谷区と、葛飾区の2区だけです。