城東4区の南西にある江東区・その1。昔も今も東京の臨海部の重要な役割を担う。

 城東4区のうちのひとつ、江東区について解説します。

 4区のなかでは都心に近い、南西に位置します。以前に説明しましたとおり、4区は荒川を境に都心に近い2区と千葉県ととなり合っている東側の2区とに分類できますので、都心に近い2区である江東区の西端は、荒川に接しています。

もう一方の東側の境界になっているのも、荒川と豊洲運河という水面です。

北側の、墨田区との境界は、複雑にいり組んでいます。地下鉄・都営新宿線森下駅菊川駅住吉駅の周辺をギザギザの形状で線引きされているほか、横十間川北十間川、旧中川という3本の河川が区界になっています。

 それよりも最も注目してほしいのは、南側です。南側は東京湾ですから、境界というより、まぁ海なのですが。
約半世紀前より東京湾のゴミの埋立て地となっている、夢の島
1990年代より開発が進む、テレビ局などのある台場(港区)や、船の科学館のある東八潮(品川区)などとともに、臨海副都心の一部分、というより大部分を形成する、青海地区や有明地区。
ここ最近ではウォーターフロントエリアの再開発でも、築地(中央区)の卸売市場にかわる新しい市場の地としても、注目の的となっている豊洲地区。
これらはすべて、江東区内にあるのです。

 東京湾に接する区は上で挙げた中央区や港区、品川区などのほかにもあります。
しかし江東区こそ、東京の臨海部において昔から現在まで、欠かすことのできない重要な役割をつねに担っている、といえると思います。