荒川の西か東かで大きな差がある城東4区

 前回のエントリで、墨田区江東区、葛飾区、江戸川区の4区全域を「城東エリア」と呼ぶことにする、と取り上げました。
で、このブログではその城東4区――とこのブログでは今後、表記することにします。――の住みやすい、と思っていただけるようなポイントや情報を紹介していこうと考えているわけなのですが。
4区を大まかに理解していただくうえでひとつ、頭に入れておいてほしいことがあります。

 それは、4区のうちの西側の2区(江東区および墨田区)と東側の2区(葛飾区および江戸川区)とで、わけて理解しておくとよい、というものです。

 この東西の2区のあいだには、荒川という大きな河川が流れています。
地下鉄の路線も含めてすべての鉄道が、地下ではなく地上に出て橋を架けられるスタイルで敷かれている(最新のつくばエクスプレスだけが唯一の例外です。)ほどの、幅の広い川です。
これを跨いで都心寄りの内側か、千葉県寄りの外側か、で無視できない相違があるのです。

 その、違いを説明する前に断りますが、あまり差がない点もあります。
たとえば、荒川の水位よりも低い地面(いわゆる、東京ゼロメートル地帯です。)が広がっているところは、東側であろうが西側であろうが同じです。
東京に路面電車が張りめぐらされていた時代――ちょうど半世紀ほど前のことです。――は、都電は荒川よりも西側しか走っていませんでした。それらが廃止され、現在は地下鉄が代替の役割を果たしていますが、地下鉄の便利さに荒川を越えるかどうかで違いはありません。ですから、昔と比較して差がなくなってきている傾向にある、ということもいえると思います。

 しかしそれでも、荒川よりも東側か西側かでれっきとした差はあるのです。
差はしばしば具体的に、客観的なデータとして明白に浮き彫りになります。
住みやすさという視点でなにか例を挙げるなら、住宅地の地価だったり、賃貸住宅の家賃相場だったりといった数値で、です。

 ちなみにですが、城東エリアの西端と東端もそれぞれ、隅田川、江戸川という川によって隔てられています。これらを越えるかどうかでもまた差があるのですが、それについては(城東エリア外のことにもなりますので)いつか、機会をあらためて触れることができれば、と考えています。